現在でも企業規模の大小に限らず、web周りの仕事の一部は外注しているという企業が大半ではないでしょうか。ホームページの管理やネット広告などすべてを内製化している企業は多くありません。...
Webマーケター向け副業案件紹介サービスを比較【時給は?未経験OK?】

ここ数年で終身雇用制度維持の困難や老後2,000万問題などを背景に副業の解禁が一気に加速しましたが、副業が解禁されても「なにをすればいいのか」「どうやって収入を増やすのか」がわからず、なかなか動けていないというのが現状ではないでしょうか。
そんななかで副業で収入を得たい人と仕事を発注したい企業をマッチングするサービスが多く誕生しています。
本記事ではこの多くの案件紹介サービスのなかから、WebマーケターやWebマーケティング領域における副業マッチングサービスについて検証しています。
主な業務内容の例としてはリスティング広告やSNS広告といった広告運用、SEO・コンテンツマーケティング、インスタグラムやFacebookなどのSNS運用、WebサイトやLP制作ディレクションであり、デザイナーやエンジニアはこの記事でのメイン対象としていません。
実際に各サービスを使ったり利用した人の意見を参考にしながら、現在副業を探しているマーケターが登録する価値がある案件紹介サービスを解説しますので副業の案件探しに役立ててください。
シューマツワーカー
株式会社シューマツワーカーによる副業マッチングサービスです。

企業とワーカーが直接契約するのではなく、企業とシューマツワーカーが契約、シューマツワーカーと副業ワーカーが契約、というように契約の間にシューマツワーカーが入るという契約形態です。
募集職種のジャンルではエンジニアやデザイナー職種の件数は多いですが、マーケティング職の募集も他サービスと比較しても多くなっています。具体的なマーケティングカテゴリーの仕事内容としては広告運用やSEO、SalesforceやSATORIといったCRM導入のコンサルティング、Amazonや楽天のようなECのコンサルティングまで幅広く存在しています。
マーケティング職の時給相場は2,500円〜3,000円程度。案件数に対してワーカーの数が少し多めな印象です。
シューマツワーカーの特徴としてワーカーにコンシェルジュがつくことがあげられます。企業との条件交渉や時給交渉などのセンシティブな部分をコンシェルジュに依頼することも可能です。これは苦手な人にとっては非常に大きなメリットになるでしょう。
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Workship(ワークシップ)
Workship(ワークシップ)は、デザイナー、エンジニア、マーケター、編集者、人事、広報などデジタル業界で活躍するスキルホルダーとプロジェクトをマッチングするスキルシェアサービスです。

エンジニア、デザイナー、マーケターだけではなくライターや広報やセールス、人事やコーポレートスタッフまで広く扱っています。

マーケティング関連の案件だけでも100件超が募集中で、プランナーやディレクターといった隣接する求人もあり今後も伸びていきそうなサービスです。
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LECT Satellite(レクト サテライト)

高単価なマーケティング案件を探している方には「LECT Satellite」が最適な選択肢になります。
副業マッチングでは珍しく企画やマネジメントといった上流の案件を中心に紹介しているため、高単価かつまとまった金額になるといった特徴があります。
一般的なプラットフォームのように1社1社自分で応募したり交渉する必要はなく、アドバイザーが仲介と交渉を行ってくれるのも時間の節約になり助かるポイントです。
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プロの副業
プロマーケターのための副業支援サービス「プロの副業 マーケティングは、本業のスキルを活かした副業を推進しているサービスです。

運営会社であるホールハート社もともと10年以上広告・IT/web業界をメインにヘッドハンティングを行っていた企業です。したがって良質な案件が豊富なことと副業紹介のエージェントも業界出身者を中心に揃えている点が特徴的です。

時給は最低保証2,500円となっていることや年収700万円程度の人材をメインターゲットとしていることもあり、紹介したサービスのなかでは最も平均の時給が高く稼ぐことに適したサービスになっています。月に数万円の小遣い稼ぎではなく、本業のスキルやノウハウを使って効率よくしっかり稼ぐ人向けです。
副業紹介サービスには珍しくマーケティング領域での案件割合が多く、副業案件数も最多クラスです。働き方はライフスタイルに合わせて「週1」や「月1」も可能です。30代〜50代で副業が解禁された本業である程度稼いでいるサラリーマンは副業の時給を下げないためにも利用したいサービスです。登録と案件紹介はもちろん無料です。
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PRO WORKS-プロワークス
「PRO WORKS-プロワークス」は、エンジニア・デザイナー・マーケッターのための案件紹介サービスです。

副業をするワーカーにそれぞれの業種に合わせた知識や経験を持ったメンターがつくことによって、スキルや案件内容のミスマッチを防ぐことができ迅速なマッチングが可能となっています。
案件は大企業からスタートアップまで広く取り扱っており、また業界初のフリーランスでもボーナスが支給される制度などのフリーランスのための手厚い補償が魅力のサービスです。案件は直請けがほとんどなため高単価になりやすいことも特徴です。

「PRO WORKS-プロワークス」は本業の他に週末複業をちょっとやってみようみたいなものではなく、もう少し本気で週3とか週5でやっていく人のためのサービスです。フリーランスが案件数を増やしたり、起業予定の人が収入源を確保したり、よりよい案件に乗り換えたい人は登録しておきたいような人は積極的に登録しておきたいサービスです。
自分で案件探してエントリーして交渉してってというのが面倒な人は登録して職務経歴書や履歴書をアップロードしてあとはメンターに任せれば大丈夫です。
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Anycrew(エニィクルー)

「Anycrew(エニィクルー)」もフリーランス・副業向けの案件マッチングサービスです。
Facebookのつながりをマッチングに活用することもできるので、初心者でも仕事が獲得しやすいのが評価されているポイントです。「マーケティング」や「広報・PR」といった職種に力を入れており、多くは稼働日数が週3日以下、リモートOKといった案件です。
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KAIKOKU(カイコク)

KAIKOKU(カイコク)はデジタルマーケティングに特化した副業マッチングサービスです。
マーケター・デザイナー・ディレクターに限定されており、広告運用、アフィリエイト、SEOディレクション、メディアのディレクションとWebマーケティング領域の幅広い業務があり、マーケティング・戦略支援といった上位レイヤーの仕事が多いのも特徴的です。
KAIKOKU(カイコク)を運営する株式会社BLAMはもともとデジタルマーケティングのコンサルティング事業を行っていたこともあり、スタッフの全員がデジタルマーケティングの知識があるという点がユーザーからの支持を集めています。

エンジニアでは一般的なスキルの可視化をマーケティングでも実現しようというのもKAIKOKU(カイコク)の取り組みです。スキルが言語化・数値化されることによって受注者/発注者の両者にとって効率的なマッチングが可能になります。
Q.正直どれくらい稼げますか?
A.スキルと働いた時間によりますが、業務委託という形で2,400円/時~4,800円/時のお仕事が多いです。 そのため、5万~12万/月の方が多い傾向です。https://kaikoku.blam.co.jp/
公式で上記のようなQAがあるように、時給は3,000〜3,500円くらいのものが多い印象です。ただデジタルマーケティング/Webマーケティング人材だけで4,500人の登録があるのに対して募集案件数はそこまで多くないため自然と競争は激しくなります。
「SEO知識なら負けない」「広告運用スキルには自信がある」というような明確な強みを持っている人には非常におすすめできるサービスです。
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SOKUDAN(ソクダン)
SOKUDAN(ソクダン)は仲介手数料ゼロで直接クライアントとつながることができる、業務委託のマッチングプラットフォームです。

プラットフォームを通さずに、直接の商談機会をスピーディーにつくることができ、さらにプラットフォームを通さず直接契約することで、双方にとってストレス無く取引することができます。
仲介者を通さない直接のコミュニケーションはスキルが充分にあったり副業経験者にとってはメリットになります。一方で副業初心者にとってはサポートがないことはマイナスかもしれません。
フリーランス人材側はサイト登録、案件への応募、企業からのスカウト受取など、すべて無料です。履歴書や職務経歴書の登録も必要ないプラットフォームです。

確認時にはマーケティング関連の案件は約20件存在していました。仕事を受けるフリーランスとしては、受注にもスカウト受け取りにも費用のかからないこういったサービスに伸びてほしいですね。
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その他
その他場合によっては登録しておいてもいいかもしれないサービスです。
クラウドワークス・ランサーズ
仕事の発注者と受注者をマッチングさせるいわゆるクラウドソーシングサイトですが、あまりおすすめはしません。大規模なマッチングプラットフォームの仕組み上、単価や時給が安くなる傾向があります。
「単価が安くてもまずは副業として仕事を受ける経験をしたい」という考えで利用するのにはよいのですが、あなたが持っているマーケティングスキルで収入を得たいのであればいい案件は少ないかもしれません。
唯一活用できそうな方法としては「スカウトサービスの活用」です。プロフィールにスキルや経歴を入力してけば、発注企業やエージェントからのスカウトが届くことがあります。このスカウトは公開されている案件より条件のよいものがおおいので、これだけはやっておいてよいかもしれません。
まとめ
Webマーケティング業界やマーケターに向いている副業紹介サービスを紹介してみました。各サービスをみてみると、副業で仕事をしたい人よりも発注企業(案件数)がまだ少ない印象です。誰でも簡単に副業で稼げるわけではなく、戦略的に案件情報を集めてアプローチする必要がありそうです。
現時点でのおすすめの方法は、案件数が充分でエージェントやコンシェルジュが間に入ってくれるサービスをメインで仕事を探しつつ、その他まだ案件数が多くないサービスにもひと通り登録とプロフィール入力、サイトによっては職務経歴書のアップだけしておいて週1くらいでいい案件がないか確認しておくことです。
今後はフリーランスへの発注企業や案件数が増加することも予想できます。仕事を受ける側としては自分のスキルや性格にあったプラットフォームを上手に組み合わせて活用していきたいものです。
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