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BtoB IT運用アウトソーシング企業のSEO改善:事例ページの再設計と記事リライトで月次問い合わせを約2倍に安定化

IT運用BPO企業のSEO改善事例キービジュアル

 

この事例のサマリー

課題: 月次問い合わせ数が15件前後で伸び悩み。サービスページへの流入はあるが、事例ページは検索で評価されておらず、記事はアクセスがあってもCVにつながっていなかった

打ち手: 事例ページのメタタイトルをBPOキーワードで再設計。「上位表示されているのにCVしない記事」を優先してリライトし、CVへの導線を整備。導入事例コンテンツの拡充とメール活用

成果: 月次問い合わせ数が20〜29件の水準へ改善。直近月は過去最高を記録し、月20件前後が「普通の水準」として定着

 

実施範囲

  • 事例ページのメタタイトル・メタディスクリプション最適化
  • 個別事例ページのタイトル構成見直し
  • 記事リライト(CVRを目的とした構成変更・CV導線追加)
  • 導入事例コンテンツの制作ディレクション
  • 月次アクセス解析レポートおよび改善提案

 

クライアント概要

情報システム部門向けに、キッティング代行・ヘルプデスク外注・IT資産管理・運用保守などのアウトソーシングサービス(BPO)を展開するBtoB企業。500社以上・34万台以上の運用実績を持つ。

取り扱いサービスの性質上、顧客企業のセキュリティや機器情報に関わる領域が多く、導入事例は原則として社名非公開の匿名形式で運用。リード獲得ツールを用いたWebサイト運用はすでに行われており、コンテンツの制作・更新体制も一定整っていました。年間200件のリード獲得が目標として設定されており、支援開始時点では月15件前後の問い合わせが続いている状況でした。

 

課題:流入はあるのに、コンバージョンにつながっていなかった

製品名・サービス名での流入や、サービスページからの問い合わせは一定数発生していました。しかし、これはすでに自社を知っている既存顧客や指名検索ユーザーがほとんどです。Webが本来担うべき「まだ自社を知らない潜在顧客との最初の接点」が、十分に機能していませんでした。

問い合わせが伸びなかった仕組み

原因を整理すると、3つの課題が重なっていることがわかりました。

1. 事例ページが検索で見つからない

導入事例ページは存在していましたが、メタタイトルがサービス全体のブランドコピーの流用になっていました。「BPO 導入事例」「キッティング 外注 事例」「IT運用 アウトソーシング 実績」といった、情シス担当者が比較検討フェーズで実際に使うキーワードとの接点がなく、検索流入がほぼ発生していない状態です。

個別の事例ページも同様で、タイトルが「企業名 導入事例」という形式になっており、業種・課題・効果が伝わらない構造になっていました。

2. 記事に「出口」がなかった

「MDMとは?」「キッティングとは?」といった用語解説系の記事は一定の検索流入がありました。しかし、読み終えたユーザーをサービスページや問い合わせへ誘導するCTAが設置されておらず、記事経由のコンバージョン獲得がほぼゼロの状態が続いていました。上位表示されてクリックも発生しているのに、問い合わせにつながらない記事が複数存在していました。

3. 事例コンテンツが集客に活用されていなかった

導入事例はすでにいくつか公開されていましたが、他のページからのリンクが少なく、既存のメールリストへの配信にも活用されていませんでした。コンテンツ資産として存在しながら、集客・ナーチャリングの両面で十分に機能していない状態だったといえます。

 

打ち手:既存資産の「出口」を整える

戦略の核心としたのは、新しいコンテンツを大量に作ることではなく、すでにある事例・記事・メールリストという資産を「正しく機能する状態」に整えることでした。

既存コンテンツ試算の連結

 

① 事例ページのメタタイトルを検索意図に合わせて再設計

事例一覧ページのメタタイトルを、情シス担当者が実際に検索するキーワードを含む形に変更しました。

変更前:

導入事例|DX化・テレワーク推進のお悩みは私たちが解決 

変更後:

IT運用アウトソーシング 導入事例|製造・建設・医療など多業種の実績 

個別の事例ページについても、「業種×課題×定量的な効果」がタイトルだけで伝わる形式に統一しました。タイトルから「どの業種の、何の課題を、どう解決したか」が検索結果画面で伝わるようにすることで、クリック率の改善とランディング後の離脱抑制を同時に狙っています。

② 「CVにつながらない記事」を優先してリライト

検索表示回数・クリック数はあるもののコンバージョンが発生していない記事を対象に、CVRを改善するリライトを実施しました。変更の方向性は主に3点です。

  • 見出しや冒頭で「この記事で何がわかるか」を明示する結論ファースト化

  • 「自社ではどう対応しているか」「どういう業種・規模の企業に向いているか」という独自の視点を加える一次情報の追加

  • 記事テーマに関連するサービスページへの内部リンクと問い合わせ・資料ダウンロードへのCTAを本文内と末尾に組み込むCV導線の設置

新しい記事を書く前に、すでにある流入の「出口」を整えることを優先しました。

③ 導入事例の拡充とメールを組み合わせた活用

新しい導入事例を継続的に公開し、既存の記事・サービスページから各事例へのリンクを整備しました。公開した事例はメールマガジンでの配信にも活用し、既存リストへの継続的な接点づくりにもつなげています。

社名が出せないケースが大半であることを前提に、「業種×具体的な課題×定量的な効果」のフォーマットで、匿名でも読み応えのある事例を設計しました。

 

成果

施策を重ねる中で、月次問い合わせ数は15件前後から20〜29件の水準に改善し、月20件前後が安定的な水準として定着しました。直近月は過去最高水準を記録しています。

オーガニック検索流入も拡大し、特にサービスページへの直接流入が右肩上がりに増加しており、コンバージョンの主要な流入経路として機能しています。

施策前後のコンバージョン推移

 

再現のポイント

事例ページのメタタイトルは見落とされがち

サービス名やブランドコピーをそのまま流用しているケースが多く、「〇〇 導入事例」「〇〇 BPO 実績」といった比較・検討フェーズの検索と接点が作れていないことは少なくありません。事例ページは購買意欲が高いユーザーが見るページだからこそ、タイトルに正しいキーワードを入れることの優先度は高いといえます。

記事リライトは「アクセスを増やす」ためではなく「CVにつなげる」ためにやる

すでに流入がある記事にCTAと内部リンクを加えるだけで、既存の流入が無駄なくコンバージョンに向かうようになります。新しい記事を書く前に、手元の記事の「出口」を整えることが先決でした。

コンテンツ資産を「つないで使う」

事例・記事・メールリストがそれぞれ独立したまま運用されているケースは多いものですが、事例を記事にリンクし、記事からコンバージョンへ誘導し、メールで定期的に接触するという連携をつくるだけで、新規コンテンツをゼロから作らなくても既存資産の稼働率が上がっていきます。


 

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